2024.7.7(日)
スピリチュアリズム思想体系【Ⅰ】…④
(1)死と死の眠りからの目覚め
死の直後の様子
死の直後とは、人間が死んでから幽界での生活に入るまでのプロセスのことをいいます。
私たち人間が死の直後どのような体験をするのか、3つのケースに分けて確認しました。
(1)死と死の眠りからの目覚め
死 → 死の眠り → 死の眠りからの目覚め → 混乱状態に陥るケース = 大半の地上人
死 → 死の眠り → 死の眠りからの目覚め → 死を頑なに否定・やがて地縛霊になるケース
= 唯物論者・間違った宗教の狂信者
死 → 死の眠り → 死の眠りからの目覚め → 自分の死にすぐに気がつく(死の自覚) = 生前から霊的知識を
知っている人のケース
(2)大半の地上人の死の直後の様子
大半の地上人は死の眠りから目覚めたあと混乱状態に陥ります。混乱状態のまま指導霊に導かれて調整期間に入っていきます。調整期間によって身体の調整が行われると死の自覚を持つようになります。死を自覚すると霊的意識が覚醒し、すでに亡くなっている家族や知人の姿が見えるようになり、再会の喜びに浸ることになります。その後、指導霊に導かれて幽界の生活に入っていきます。霊的覚醒が十分でない場合は、再び調整期間をもつことになります。
死の眠りからの目覚め → 混乱状態 → 調整期間(休息所での眠り) → 死の自覚(霊的覚醒) → 他界者の出迎え
→ (再び調整期間) → 幽界での生活
*自分が死んだことに気がつかなければ(死の自覚)、幽界でに生活をはじめることはできません。調整期間で自分の死をしっかりと自覚して、幽界での生活に入っていきます。多くの人の場合地上時間にして、数日から数週間で幽界での生活に入っていくようになります。
(3)唯物論者や間違った宗教の狂信者の死の直後の様子
唯物論者や間違った宗教の狂信者は、死の眠りから目覚めても自分が死んだことにまったく気がつきません。自分の死を頑なに否定し、まだ地上生活を続けていると思い込んで、地上生活の延長のような生活を送ります。これが地縛霊です。地縛霊同士が集まって悪事を働くこともありますが、神の摂理に反した行為は心の痛み・苦しみが起こり反省の気持ちが芽生えてきます。すると指導霊に導かれて調整期間に入り、長い眠りを通して身体の調整が行われ少しずつ霊的覚醒が起こります。そして、これまでの悪行に対する償いのときを経て幽界の生活に入っていくようになります。
ここでも“死の自覚”をもつことの重要性を確認しました。
死の眠りからの目覚め → 死を頑なに否定 → 地上生活の延長・地縛霊同士が集まって悪事を働く →
→心の痛み・苦しみと反省 → 調整期間(長い眠り) → 死の自覚(霊的覚醒) ―――(償いの期間)―――→
→幽界での生活
*幽界下層にはこうした地縛霊が多く存在しています。そこは嫉妬や恨みといった利己的な感情に満ち、暴力や争いが絶えません。これまで多くの宗教では地獄の存在を説き、地獄を支配している悪魔やサタンについて教えてきましたが、それはすべて人間がつくり出した架空の存在で事実ではありません。幽界下層に地縛霊が集まっている場所がある、霊的暗黒の地獄のようなスポットがあるというのが真相です。
(4)生前から霊的知識を知っている人の死の直後の様子
生前から死後の世界があることを知っていたため、その時が来たことをすんなりと受け入れ、スムーズに幽界へ入っていくことができる。
死の眠りからの目覚め → 死に気がつく(死の自覚) → 他界者との再会 → (短い調整期間)――→ 幽界での生活
*自分の死をすぐに認識し“死の自覚”をもつことができます。同時に霊的視力が開かれ、迎えに来てくれた他界者との再会を果たします。そのまま指導霊に導かれて幽界での生活に入っていくようになります。中には、短い調整期間を経て幽界での生活に入っていく人もいます。
(5)死の自覚と霊的知識を知ることの重要性
死の直後において最も重要なことは“死の自覚”です。死を自覚すれば自動的に次のプロセスに移ることになります。
▮「死の自覚」は、幽界に入るための第一条件
▮正しい霊的知識を知っているかどうかが、「死の自覚」に決定的な影響を及ぼす
●霊的知識を知っている人……自分の死をすぐに自覚
●霊的知識を知らない人……死を自覚するまでに長い時間が必要
幽界下層で地縛霊として過ごす
死を自覚できない他界者に対して積極的な“救済活動”が行われている
▮生前から霊的知識を知っておくことは、死後、地縛霊にならないための唯一の方法
▮死後についての霊的知識は、地上人が持つべき最も重要な知識
*人間にとって死は、避けることの出来ない宿命です。死に直面したとき、多くの人は不安に駆られ死の恐怖に捉われます。
死と死の直後の事実は、人間にとって最も基本的な知識であり誰もが知っておくべき常識です。
死の直後において最も重要なことは“死の自覚”です。そのために霊的知識を知っておくことがいかに大切であるかを学習しました。
シルバーバーチの言葉
「霊的知識を知らなかった人は、霊界に適応できるようになるまで長い期間、眠った状態に置かれます。あらかじめ知識があれば地上から霊界への移行がスムーズになされ、新しい自覚が早く得られるようになります。」
(シルバーバーチの教え・上)
シルバーバーチの言葉
「霊的知識を持っている人は、死後の世界にやってきたとき容易に適応することができます。そうでない人たちは、死後の世界に適応することができるようになるまで、長い睡眠と休息が必要になります。もし、あなたに霊的知識があれば、次の世界へすんなりと移行し、新しい生活を始めるようになります。」
(A Voice in the Wilderness)
✿参加者の感想
●本日は「死の直後の様子」を学びました。死の眠りからの3パターンから、霊的無知がいかに不幸なことか、霊的真理を知っていることがいかに幸せであるか改めて考えさせられました。「死の自覚」の重要性・調整期間は人によってさまざまですが、霊的知識を知っていれば霊界の人々の手をわずらわせることもなくなります。その上、死後の後悔や苦しみも地上時代と比べものにならないくらいつらいものと思うと、それは本人だけでなく霊界の方々もつらい思いをされるだろうと感じました。私達スピリチュアリストは一人でも多くの方々に霊的真理を伝える大きな責任と義務があります。そのために日々努力をしてまいります。皆で輪読したアラン・カルデックの「天国と地獄」のフィリップ霊の最後の言葉が印象に残りました。
「ああ、もし人間が死後の世界の真実を理解できたなら、どれほど素晴らしいことでしょう。そうすれば逆境にあっても、死後の世界への確信から強さと勇気を持つことができるのです。神が摂理に従順であった子供のために用意してくださった幸福を知れば、地上で生活する間はどんな苦しみでも我慢できるものです。そこでの喜びが分かれば、地上で心を動かされた楽しみなど、いかに価値のないものであったかを悟るようになるのです。」死後の世界のことを一人でも多く知ってもらえるようにお祈りします。
●今回の学習は死の直後の様子でした。3パターンありました。私は宗教者として死後の世界について間違った教えを説き、人々を地縛霊にしてしまう、霊界の方々に苦労をかけてしまうなど悲劇に加担してきました。地上の教えで救ったと思っていても、実際には誰一人も救えていなかったということ、救うどころか、さらに苦しい思いをさせてしまっていたことを霊界通信を通して知り、申し訳ない気持ち、とり返しのつかないことをしてきたという罪悪の念がおしよせてきました。
しかし、アラン・カルデック「天国と地獄」フィリップ霊の最後の言葉が一人でも多くの地上人に届けられたなら、無駄な努力、とりこし苦労や恐怖や迷いから解放され、生き生きと生きることができるだろうと思いました。地縛霊になる霊もなく、地上世界と霊的世界という2つの世界の移行がスムーズになる世界、死の自覚が常識になる世界が一日でも早く実現できるように、霊界の意向に従って少しでもお力になれますように、道具として使っていただけますように、また新たに努力していこうと決意を固めました。
●今日は「死の直後の様子」を学びました。学習した通り「死後についての知識は地上人が持つべき最も重要な知識」だと痛感しました。最近父が肺炎をおこし、まずこの分野を伝えたいと思っていたタイミングで今回の学習でした。輪読で今回3人の死の直後の様子の体験談を読み、霊的真理を知っている人・知らない人でこんなに差があるものなのだと驚きました。フィリップ霊の「さまざまな人々が私を取り囲んでいました。私を見守り、目覚めるのを待っているのが分かりました。」というのは指導霊や背後霊そして守護霊であり、地上人生では見えなかったけれど、やはり幽界に行くと見えるようになるのだと再認識をしました。そして、フィリップ霊が地上生活の困難から救い出されたという確信を得た様子に、改めて神の偉大さや愛の深さを感じ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。これからのスピリチュアリストとしての歩みを強く励ましてくれる機会となりました。
今回の重要なこととして「死を自覚する」ことが大切ということを学びました。死を自覚することで次の幽界へ行くことができる。地上世界では自分の克服していく課題を自覚し、次の実践に移る。その繰り返しで霊的成長の道を歩んでいくのだと改めて感じた読書会でした。
●本日はスピリチュアリズム思想〔Ⅰ〕から「死の直後の様子」につい学びました。
死の自覚ができない大多数の人間は自覚までに長い時間がかかり、本人が苦しむだけでなく、霊界の人々に多大な苦労を強いることになり、いかに正しい霊的知識が一人一人にとって大切なのかを再確認できました。アラン・カルデックの「天国と地獄」には、特に悪事を働いたこともない普通の人間が、自分の人生を振り返って後悔している様子の多くの例が詳細に描かれていていました。他人から見て恵まれた幸せな人間のように思われるのではなく、神様から見てよい人間になることが大切だと言っている霊がいて、まさに地上生活での地位や財産などは死後には意味をなさなくなる、身に付けた特性(霊性)のみが大切であると深く理解できました。自分も死後後悔することがないように、日々の霊的真理の実践をしっかりとやっていこうと今回の読書会で感じました。
●今日は死の直後の「死の自覚」がとても重要であることを学びました。地上人生では、霊的知識を学びその利他の実践をして霊的成長をすることを心掛けていこうと思います。そして、死後の霊界生活への移行がスムーズにいくよう、神の摂理に従って成長し続けていけるよう「死の自覚」にもたつかない自分であれるよう、今の一時一時を大切に過ごしていきたいと思います。今、こうしてスピリチュアリズムにまだ多くの地上人が気付いていない時に導かれたことを感謝します。それと同時に、霊界人たちの地上での道具としての使命も示されていることと思いますので、善き働きができるよう、正しい霊的知識の学びと利他の実践を実行していこうと思います!
●本日は「死の直後の様子」を学習しました。「死の自覚をもつ」ことが大切であることを学びました。これがなぜ大事なのか?本来の世界(霊界)にスムーズに入って本来の生活を始めること。それから、自覚できないことで地縛霊になって本来の生活を始められないどころか、かえって地上に悪影響をおよぼすことになる。なぜ難しいのか?以前「迷える霊との対話」を読み霊的知識を知らない唯物主義におちいっているとなかなか自覚をもてない霊の姿があることを知りました。それほど霊的無知の影響は大きいということだと思いました。真理の正しい理解と正しい実践に努めていきたいと思います。
●今日は一人の講義発表と死の直後の様子についての学習でした。死後の直後の様子を知るのと知らないのとでは雲泥の差ある事も良く分かりました。その中でパターンがある事も分かりました。混乱状態に陥る者、死を否定する者、そして死をしっかり自覚する者、私達スピリチュアリストはこの立場に立って居なければいけないと再認識させられる学習でした。そしてそう言った真理を知った者は、知らない者に対して真理を説いていかなくてはいけない立場であり、我々スピリチュアリストの使命です。そしてそこに到達するには、膨大な真理を理解し、説明し知らない人達の不安を取り除いて行ってあげる事が責務だと言う事です。そして、それを分かりやすく思想体系化したのが日本のスピリチュアリストの諸先輩方です。そうした恩恵を受けられる事に有難さを更に感じた学習でした。
●今日は「死の直後の様子」について学びました。「死の直後、死の自覚を持つこと」が大事であることを覚えました。大半の地上人が死後に混乱状態におちいっていることや、死を頑なに否定し地縛霊になってさまよっていることを知り、とても悲しい気持ちになりました。そういった霊たちも痛みや苦しみと反省を経ていくことで、救済霊がやってきてくれるという救済霊の愛を感じました。どんなに悪い霊であっても、寄りそってくれる救済霊のように、自分自身も地上世界でどんなに嫌な人でも愛で包みこめるような人間でありたいと思いました。
●今日は「死の直後の様子」を学びました。今まで死に立ち会った方々が思い出され、彼らがその後どんな道を歩んでおられるかを想像しました。そして御本人は近くで私達の様子を見ておられてのだなとも想像しました。
霊的知識のない方の旅立ちを、祝福の心をもちつつ、いちはやく霊的覚醒ができるよう祈ってお見送りしていこうと思います。そして私は混乱しないよう、日々実践を重ねていこうと思います。
●死の自覚についてとても大切なことは、霊的知識をただ知っているだけではダメで、そこに信仰、信じることが大切なのだと知りました。しかも、それが正しい知識でなければ、その信じるものがかえって死後、地縛霊になってしまって、死の自覚を得るまでに何十年も何百年もかかるのは大変なことだと思います。特に間違った宗教の狂信者に関しては、私がそうだったので、いまだ信仰を続けている知人たちのことを想うととても心が痛みます。彼らがスピリチュアリズムに導かれるために未熟ではありますが、私をお役立て下さいといつも祈っています。そのための良い道具となるために日々、がんばってゆきたいと思います。