2024.11.3(日)

 

スピリチュアリズム思想体系【Ⅰ】…⑤

     「死後世界観(他界観)ー幽界」

 

(5)幽界下層の“暗黒のスポット”

 

 

人間が死後、最初に赴く霊的世界である「幽界」について9月と10月の2回にわたって学んできました。幽界は、霊界の最下層にあり私たちの住む地上界に最も近い霊界です。幽界は過渡的な世界で、本格的な死後の世界である霊界へ行くための準備をする場所になります。

大半の人間は、幽界での生活を送る中でごく自然な形で地上的意識を捨て去り、霊界へ移動していきます。しかし、中には、自分の死をなかなか自覚することができず幽界下層にとどまり続ける者たちがいます。

今回は、そうした幽界の最下層にある低級霊・邪悪霊の集まる“暗黒のスポット”について学習しました。

 

 

(5)幽界下層の“暗黒のスポット”

 

幽界下層には極めて利己的だった人間や、死後の世界を認めずこの世しかないと思っている唯物論者や自殺者などが、自分の死を自覚できずに地縛霊となってとどまり続けています。(地縛霊=地上的意識に縛られたままの霊)

また、地上時代に悪事を働いてきたような者もいます。

そうした邪悪な心をもった人間は、死後も地上時代と同じように悪事を続け、地上に悪影響を及ぼすようになります。

 

▮幽界下層には低級霊・邪悪霊のグループがある

地縛霊の中でも特に悪質な低級霊・邪悪霊が引き付けあいグループをつくっています。

彼らは死んでも尚、邪悪な心をもち、地上に悪影響を及ぼすようになります。地上人への恨みや妬みが渦巻き、地上人に憑依し無理やり自殺に追い込んだり、残酷な殺傷事件を起こさせたりします。

 

▮邪悪霊は、霊的光の射し込まない醜悪な環境をつくり出す

邪悪霊がつくり出す環境は、物質的で暗く醜いものとなり、外部から見ると“暗黒のスポット”として映ります。

邪悪霊たちは地上的欲望をいくら求めても得られず、常に欲求不満に陥っています。嫉妬や憎しみといった利己的な感情に満ちていて、暴力や争いが絶えません。

まさに、地獄のような“暗黒のスポット”なのです。

 

▮間違った宗教のグループが“暗黒のスポット”をつくり出す

地上時代に間違った宗教を信じていた者は、幽界で同じ信仰をもつ者たちが引き付け合い、来る日も来る日も信仰生活を続けることになります。また、地上で同じような狂信者の集まりがあると、その雰囲気に引き寄せられ霊感のある信者に憑依して悪影響を及ぼすこともあります。

 

▮従来の宗教が説いている“地獄”という独立した世界はない

地獄はすべて人間がつくり出した空想の世界・架空の世界に過ぎません。幽界の下層に、邪悪霊や狂信者霊が集まっている地獄のような暗黒のスポットがあるというのが真実です。そうした暗黒のスポットで、多くの霊が悶え苦しみ、地獄さながらの状況が展開しています。

 

▮低級霊・邪悪霊・狂信者の霊たちも、いずれ霊的覚醒の時を迎えるようになる

低級霊・邪悪霊…それぞれに見合った苦しみを味わう中で、少しずつ罪を償い霊的意識が芽生えるようになっていきます。向上したいという思いが湧いてくると、そのときを待っていた救済霊の働きかけがようやく届くようになります。それによって自縛状態から抜け出し、霊的純化のプロセスを歩んでいくことになります。

狂信者の霊…間違った宗教の教えを捨て去ることが、霊的純化のプロセスを歩むことになります。自分が信じている宗教の間違いに気づき、グループから離れ別の生き方をしたいと考え始めると、救済霊の指導を受けこれまでの宗教が間違っていたことをはっきりと自覚するようになり、自縛状態が解けていくことになります。

 

人間は幽界で霊的純化のプロセスを歩むことになります。それによって純粋な霊的存在となり、本来の住処である霊界へ行くた準備が整うことになります。幽界を一日でも早く通過するためには、地上という物質界であっても物欲・肉欲に流されない生き方をすることがいかに重要であるかを学びました。

 

 

 

〈後半の学習〉*輪読とポイントの確認

 

知識の重要度を決定するのは、スピリチュアリズムの霊的真理です

――大切なものとそうでないものを、しっかり区別しなければなりません 

      ニューズレター第7号 スピリチュアリズム普及会ホームページより

 

▮最高霊界の神庁で審議・選択された霊的真理

▮霊的真理を地上にもたらす手段――高級霊界通信

▮『シルバーバーチの霊訓』は最高の霊的基準                    

▮霊的真理の受容を決定するのは、その人の霊的成長度

▮霊的真理は、素直に全面的に受け入れるべきもの

▮優れた霊界通信に共通する特徴とは

▮『シルバーバーチの霊訓』における五種類の知識――重要度による知識のランクづけ

 ①最も重要な知識(シルバーバーチが繰り返し強調する、基本的な真理)

 ②重要な知識(シルバーバーチが時々語る、基本的真理の補足的知識)

 ③ほとんど重要でない知識(地上人から質問された時のみ、シルバーバーチが答える知識)

 ④全く重要でない知識(不必要な知識・知る必要のない知識で、質問されてもシルバーバーチが答えないもの)

 ⑤間違った知識・捨て去るべき知識(シルバーバーチが厳しく非難するもの)

▮どちらでもよいことへの過剰な関心の弊害

▮重要な意識と、どちらでもよい知識の区別

 

〈シルバーバーチの言葉〉

「生半可な知識は危険であるとよく言われますが、時として知識が多すぎても危険であることがあります。その知識が間違っている場合はとくにそうです。」

                                    (スピリチュアリズムによる霊的進化の道しるべ)


✿参加者の感想

 

●暗黒スポットというものは、地球人が神の意図された通りの歩みをしていれば本来は存在しないはずのものであり、人類の霊的無知故に地球人類自らで作り出されているものであるということを理解しました。改めてあらゆる悲劇の元凶は、人類の霊的無知にあるということがわかりました。人類に先がけて霊的真理を手にし、地球人類救済の使命を持っている我々スピリチュアリストは、しっかりと正しく『シルバーバーチの霊訓』を学び、真理を伝え、死後、地縛霊になるような人間、暗黒スポットに入ってしまう人間をなくすことも重要な仕事だということがわかりました。

ニューズレター7号では、大切なものとそうでないものをしっかりと区分しなければならないということでしたが、私たちは幸運にも『シルバーバーチの霊訓』と、その思想体系を学びなさい、知的武装をしなさいという指示が普及会からでています。その指示にしっかりと従い、そこにすべてのエネルギーと意識を注いでいきます。

講義発表では、語る内容をまだまだ実践の中に(魂の中に)落とし込めていない、言葉だけが魂にひびくことなく、上部をすべっていく感じがしました。霊界の道具として、イエスの使命を共にする者として、もっともっと力をつけていかなければならないと思いました。お前にまかせておけば安心だと、心おきなく霊界の人々に使っていただける、たくましい地上の兵士となれるよう邁進してまいります。

 

 

 

●幽界下層の暗黒のスポットと呼ばれる場所にいる低級霊や未熟霊であっても、いつか必ず「向上したい」と思うようになる、そのように摂理がつくられているというところに神の深い愛を感じました。どんな人間であっても、誰一人取り残されることなく愛を与えてくださっている神のように、地上世界で関わる全ての人に霊的視野でみて愛をもって接する努力を続けていきたいと思いました。地上界と幽界下層ではバイブレーションが近いために、特に働きかけを受けやすいということを忘れず、常に霊主肉従の状態であるかどうか、自身を見つめ直していきたいです。心配や不安の念を抱いていると感じたときは少しでも早く切りかえをする訓練をしていかなければいけないと改めて思いました。

“シルバーバーチの霊訓における5種類の知識”では最も重要なものから魂にとってマイナスになるものまであり、正しいものとそうでないものをしっかりと見極める、誤っているものは正しい真理とどこがどのように違うのかをしっかり説明できるように、さらに学びを深めていきたいと思います。

 

 

 

●今回は、幽界の暗黒スポットに関してと霊的成長をするための、霊的真理の受容度に関してが特に心に残りました。真理の実践と聞くと何か大きなことをイメージしてしまう感じが私は多々ありますが、とにかく日々の小さなこと(霊界からの善きも悪しきもの影響)に気を付けて過ごすことが大切だと思いました。真理に反したことやウソを見抜ける力を自分が身に付けることによって、他の人たちにも霊界の真理を的確・適切に知ってもらえる道具としての良き働きができることと再確認しました。暗黒のスポットのことも念頭に置き、邪悪霊ものからの影響を防止・阻止できるように備えていけるよう、シルバーバーチが重要と教えてくれていることを学んでいきたいと思います。

 

 

 

●今日は講義発表と幽界下層についてとそれにともなう霊的知識の学習でした。講義発表は、回を重ねれば重ねる程、皆さん良くなり、本当に魂に響く様な講義発表になって行っていると感じました。それは私達京都西シルバーバーチ読書会の魂の発展であり、皆が次はもっと良くしようと思う事で、霊的進歩にもつながると思いました。そして、霊的真理・霊的知識をしっかり身につける事で、今後の生き方を左右する大きな影響となり、あの世に行って幽界でより早い霊的純化を促すことが出来る事を確信しました。そして、それを全く知らない他の人の悲劇は一目瞭然です。そうした人達が全くいなくなれば良いのですが、なかなかそうはいかないと思います。私達スピリチュアリストは、そう言う事を他の人より早く知り、それを広めて行く事が課せられています。そう言うことを念頭に置きながら、今日の学習を経て明日から又、より一層励んで行きたいと思いました。

 

 

 

 

●幽界の下層は地上人に悪影響を与える霊的成長の程度が低い未熟な霊が集まるところです。物質欲が強いと必然的にそれに見合った未熟な霊の影響を受けてしまうので、まずは自分達スピリチュアリストが霊主肉従の実践で身を清め、他者の手本となることが必要だと思いました。普段の生活においても喫煙や偏った食生活などで健康を損ねている人をよく見かけます。「健康を損ねると自身の魂にも悪影響が及び、それが魂の成長の足枷になる」というような簡単な説明を誰にでもできるように、日々学びを深めていきたいと思います。なかなか人は痛みや苦労がないと目覚めないものなので、そういう人にこそ人生の意味や健康の大切さを伝えていきたいと思いました。

 

 

 

●霊的真理の受容を決定するのはその人の霊的成長度、時期が来ているかで決まることにおいて自分をふりかえり20代頃は他宗教に入っていました。今は、他宗教での経験があったからこそシルバーバーチに出会ったときに、すぐにそれは真理だと気づくことが出来ましたので、私には必要なことだったのだと改めて感じます。人生に無駄なことは何一つないと感じました。本当にここまで懸命に導いてくださった守護霊と背後霊の方々に感謝しています。どちらでもよいことへの過剰な関心の弊害は、正しい霊的真理を広めていくことで撲滅していかないといけないと思います。その道具となれるよう霊的真理の理解を深め、日々の実践に励んで行きたいと思います。

 

 

 

●シルバーバーチの他界観の中の死の自覚の問題、特に地縛霊の問題を改めて学び、霊的無知であるがゆえに霊的純化できないことを考えさせられました。そして、一人でも多くの方に真理を伝えてあげたいと思いました。特に間違った教えの為に霊的牢獄にいる方々の為に、良き道具として救ってあげたいと思います。イエスによって幽界の多くの地縛霊は、宗教の弊害による牢獄から救われていると思いますが、まだまだ多くの方が苦しんでいると思います。私は、自殺者と宗教での霊的牢獄で苦しんでいる方々を地上で作りたくないので、少しでも道具として日々成長したいと思っています。

ニューズレター第7号での輪読では、神が造られた摂理を素直に受け止め、シルバーバーチが何度も繰り返し述べてきた「基本的な霊的真理」を何度も何度も学び、自分のモノにして、時期のきた人に手渡せるよう努力していきます。霊主肉従の状態と肉主霊従の状態での霊界からの働きかけは常に感じているので、常に霊的意識を高めて学び歩んでまいります。

 

 

 

●幽界下層の暗黒スポットでは、地縛霊などの話が出てきて、このような霊はどうなるのだろうか、と心配になったが、最後にどのような霊でも霊的進化も道を歩む、それを支えてくれる存在がある(一人でない)という話を聞いて安心しました。

知識の重要度のところでは、以前は、世の中の本質とは、を求めて様々な文献を読んでいたが、シルバーバーチの霊訓の理解が進むにつれて、それ以外のものには本質にかすっているものはあるかもしれないが、本質にはたどり着いていないと思えるようになり、それ以来、他の文献は読まなくなりました。「魂の成長一点にすべての意識とエネルギーを傾ける」どうでも良い目の前の事象にとらわれないということかと思います。

 

 

 

●地上界にもある悪い人たちの集まりのようなものが幽界にもあると知り、恐ろしさと悲しみといった気持ちが込み上がってきました。肉主霊従に寄っていると幽界から悪い働きかけを受けてしまうことも知り、より一層、考え方と生き方を霊主肉従にして、それを保つことの重要性を感じました。

後半は、霊的成長にとって重要な知識とそうでない知識について学び、重要でない知識はむしろマイナスに働いてしまうようなので、神から与えられた貴重な地上人生での時間を無駄にしないよう、しっかりと区別して正しく重要な知識を取りいれていきたいと思いました。そして、なによりも大事なのは、実践していくことだと、今回の読書会でより意識が高まった気がしました。

 

 

 

●幽界下層の暗黒のスポットの学習は、最近読んだ「迷える霊との対話」にもしっかり書かれており、そのすさまじさがひしひしと伝わってきました。本には憑依について書かれており、私がすぐ持ってしまう不安感や恐怖感は憑依されやすい状態であると改めて気づきました。(今まで特別な体質の人が憑依されていると思い込んでいました。)そして、今日の学習内容とつながり、学びとして一つの大きな柱として私の中に確立しました。今まで自分の弱さを人のせいにしていたことを、今回の地上人生で知ることができて本当によかったと導きに感謝しています。毎回、その時の自分の状態に合ったテーマが取り上げられているこの読書会に参加できることを感謝いたします。そして、自分が受けるだけでなく、真理を自分の日々の言動で体現し、伝えることができるように残りの地上人生を生き抜きたいと思います。