2023.2.5 学習のポイント
《スピリチュアリズム思想体系[Ⅰ] 死後世界観(他界観ーー霊界ーー》
前回学習した幽界を卒業すると、本格的な死後の世界である霊界に赴くことになります。霊界はすべての点で、幽界より明るく洗練された美しい世界です。今回はその霊界で、霊たちがどのようにして生活しているのかについて学習しました。
学習内容は以下のようになります。
(1)霊界の界層
(2)霊的家族の形成とそこでの共同生活
(3)霊界の環境と様子
(4)地上の愛のゆくえ
死後の世界は複数ではなく、たった"1つの世界“があるだけです。その中に無数の界層が存在し、他界者は幽界を卒業すると、自分の霊的成長度に見合った界層に赴くことになります。霊界の界層は厳格に住み分けがなされ、そこで同じ霊的成長レベルの霊たちと霊的グループを形成して共同生活をします。高い界層にいけばいくほど、洗練され、明るく美しく、生命力溢れる世界になります。
霊界では神の愛が充満し、すべての霊が神を実感しています。皆が利他愛によって結ばれ、互いに愛し合い・互いに助け合いながら他者のために尽くすことを喜びとして暮らしています。
霊界は地上では決して見ることのできない、利他性の摂理によって貫かれた世界です。
そして死別した、地上で愛し合った家族や恋人・友人たちとも、死後かならず再会できるようになることなどを学習しました。
「死ぬということは決して悲劇ではありません。むしろ地上で生きている方が悲劇です。大霊の庭が利己主義と強欲という名の雑草で足の踏み場もない状態になっていることこそが悲劇なのです。
死は、肉体という牢獄に閉じ込められていた霊が自由の喜びを満喫するようになることです。苦しみから解放されて霊本来の姿に戻ることが、本当に悲劇でしょうか。天上的色彩を眺め、物質的表現を超越した天上の音楽を聴けるようになることが悲劇でしょうか。痛みのない身体で自己を表現し、一瞬のうちに世界中を駆けめぐり、霊の世界の美しさを満喫できるようになることを、あなた方は悲劇と呼ぶのでしょうか。
地上のいかなる天才的画家も、霊の世界の壮大で美しい眺めを絵の具で描き出すことはできません。いかなる天才的音楽家もその音楽の素晴らしさを音符で表現することはできません。いかなる名文家も、霊界の美の一端さえ地上の言語で書き表すことはできないのです。そのうちあなた方も、こちらの世界へ来られます。そしてそのすべてに驚嘆なさることでしょう。そのときあなた方は、真の意味で霊界を知ることになるのです。」
(シルバーバーチの教え・上)